列島 生い立ち(自然科学編)

日本列島は、海洋と大陸のそれぞれに起源をもつ。
日本列島は、北海道・本州・四国・九州の4つの主要な島と、隣接する島々で構成されている。
本州はひとつの島にみえるが、実は成り立ちから見ると東北日本弧と西南日本弧に二分される。

そのため複雑な地形、地質をもっている。
地質年代は、大きく分けて次の4つに区分されている。

  • 先カンブリア時代:地球の誕生と環境変化、生命の発展
  • 古生代:魚類、両生類の進化と生物の陸上進出
  • 中生代:爬虫類の時代
  • 新生代:鳥類、哺乳類の時代

地層に刻まれた生き物たちの痕跡は、日本が大陸から分裂し列島として自立した歴史を教えてくれる。

のちに日本となる地域は、古生代には大陸のフチにあった。
日本最古の化石は岐阜県高山市の約4億5000万年前(古生代前期)の地層からみつかっている。

宮城県三陸海岸で発見された中生代初期(三畳紀)の ウタツサウルス という魚化石は世界最古級である。また1978(昭和53)年に中生代(白亜紀)の地層からモシリュウが発見され、その後日本各地で恐竜化石が発見されている。

2008 独立行政法人国立科学博物館「日本列島の自然と私たち」

日本列島の骨組みは、付加体と呼ばれるもので成り立つ。
付加体とは、海洋プレートが海溝で大陸プレートの下に沈みこむ際に、海洋プレートの上の堆積物がはぎとられ、陸側に付加したものである。

付加体の岩石としては、砂岩、泥岩、石灰岩、チャート、玄武岩などがある。

2016 三重県総合博物館 「三重県総合博物館展示案内」

西南日本の基盤岩類は10をこす帯で区分されている。1つの帯は堆積年代がほぼ同じで似たような岩石からなる。西南日本で最も古く、最も大陸側に分布するのは飛騨帯と隠岐帯である。両者は先カンブリア時代の大陸基盤と考えられ、飛騨帯は中国大陸北部から朝鮮半島に分布する中朝地塊のつづき、隠岐帯は中国大陸南部の揚子地塊に続くとされている。

2010 太田ほか「日本列島の地形学」東京大学出版会

新生代は、約6500万年前から現代までに相当する時代区分である。
古いほうから順に古第三紀、新第三紀、第四紀に区分されている。

2300万年ほど前、大陸のふちでは、太平洋プレートのしずみこみによる火山活動が活発になっていた。
火山活動により大陸に亀裂が入り、これがのちに日本海と成長する。

そして1500万年前ごろには大陸から切り離され、それまでアジア大陸の一部だった日本が「列島」として今の姿になった。

約300万年前には、地球の寒冷化が進む。
北極周辺や山岳に氷河が形成され、寒冷な氷期と温暖な間氷期が繰り返される氷河時代になった。
それは80万年前以降に特に顕著になり、寒冷化により新生代の温暖期に栄えた動植物は衰退した。

また氷期と間氷期の変動により、日本列島は大陸と陸続きになっては離れることを繰り返した。
このことが動植物の分布に大きな影響を与え、現在の日本の動植物相に至る大切な過程となった。

2008 独立行政法人国立科学博物館「日本列島の自然と私たち」

地形は環境が変化するのに伴って形成され、変化してきた。
対象とする地形の単位の大きさにより新旧や形成期間は異なるので、変遷史を編む方法は異なる。
日本列島やそれを構成する島弧といった大地形、あるいは山脈や盆地(平野)などの中地形の場合は、鮮新世以前にまでさかのぼる必要がある。

一方、台地、丘陵、海岸や河川地形などの小地形の場合には、中・後期第四紀に限定して形成史を論じることができる。

2010 太田ほか「日本列島の地形学」東京大学出版会

地質 国際層序年代表 (2020年版)

地球の歴史は、年表を見るとわかりやすい。
最新版が公開されていたので下記に掲載する。

市原市の地層断面「千葉セクション」が下部ー中部更新統境界GSSPに承認され、第四系/紀の階/期の中部/中期が「チバニアン」Chibanianと命名されました(2020年1月15日)

日本地質学会
国際年代層序表の最新版(v 2020/01)

特に現代の日本につながる流れを理解するには、第三紀後半(鮮新世)から第四紀について知ることが近道である。
なぜならその時代の気候変動によって自然は変化し、現在へとつながっているからである。

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