平安時代の神社がなぜわかる?
『延喜式』(50巻)は、第60代天皇「醍醐天皇」の勅を奉じ、平安時代(927年:約1100年前!)に律令の施行細則をまとめた法典である。そのうち、巻9と巻10は当時「官社」とされていた神社が一覧となっている。延喜式に掲載されている神社を「式内社」と呼ぶ。
Googlemapで簡単に見たい!ということで、人間文化研究機構が公開している「歴史地名データベース」(リンクはこちら)を利用して、Googlemapで見られるようにした。
出先で確認できちゃうね!
?右上にある四角を押すと、
グーグルマップのアプリで開けるよ
◇すべてのデータを載せたので、表示に時間がかかる、かも。
◇現在の神社と、位置がずれている式内社もあり、位置情報の厳密さは問わないように。
◇ざっと見た感じは、いいところにプロットされている。
「歴史地名データ」を公開しているHPに記載されている注意点を、こちらでも引用する。
本データは、出典に挙げられている資料から地名を抽出し、その場所を現代もしくは過去の地図を用いて比定した上で、緯度・経度を求めたものです。緯度・経度はすべて世界測地系(WGS 84)に基づいています。地名の抽出、および場所の比定の詳細については、参考文献を参照してください。
(注意事項)
人間文化研究機構「歴史地名データ」https://www.nihu.jp/ja/publication/source_map(参照:20220214)
◇複数の資料や地図から得られた地名が混在していますので、同じ地名に対し、緯度経度の異なる複数のレコードが存在する場合があります。
◇一定の範囲を表す地名など、場所を一点に特定できない場合は、地図上の文字の位置で代表するなどしています。このため、本データの緯度・経度は、必ずしも地図上の特定の地物の位置を指し示しているわけではありません。
◇緯度・経度の取得に際しては、作業上、相応の誤差があることをご留意ください。
◇本データには、今日の目からすれば適切ではない表現も含まれていますが、それぞれの出典資料が刊行された当時を表す歴史的・学術的資料としての趣旨をご理解・ご留意の上、ご利用ください。
グーグルマップで表示させるやり方
こんな感じでグーグルマップで式内社を見られるようになる。
今回説明したやり方以外にも手段はあるため、自分のやりやすい方法が最適である。
あくまでも一例として。
でもやっぱり、QGIS最高
Googlemapは日常で移動中に確認できるし、便利である。しかし、旧国名などと重ねたい場合や、地質図と重ねたい場合には、やはりQGISがいい。早速、律令時代の国別地図に式内社を分布させてみた。
岡山大学の先生が公開している旧国日本地図(shape形式データ)を参照→リンクはこちら。
大和周辺の密
さて、こうやってオープンデータを利用すると日本を俯瞰(ふかん)することができて面白い。
今後も、様々なデータを利活用し、地図を作ってみたい。
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