日本の歴史– category –
-
鹿島・香取の「神郡」とは何だったのか―律令制成立のリアル
律令制度は、7世紀から8世紀にかけて整備された「古代日本の国づくりの骨格」といえる仕組みである。国・郡・里という区画を全国に整え、中央から地方までを統一的に管... -
海から山へ—湯河原と箱根外輪山を結ぶ古道と祭祀の道
序章:海と山の交錯する地形の魅力 相模湾の浜辺から、背後に迫る山並みを見上げると、その奥に箱根外輪山の稜線が横たわっています。湯河原は、海と山がほとんど間を置... -
遺跡発掘×ゲノム解析で明らかになる、弥生人の正体
1.はじめに:土器とゲノムがつなぐ過去と現在 下記の記事を書いたきっかけは、2018年~2022年度の文部科学省新学術領域研究(研究提案型)「ゲノム配列を核としたヤポネ... -
真言宗と神道――密教が紡いだ神仏習合の世界
はじめに 私はこれまで、真言宗といえば密教のイメージが強く、神道とはあまり関係がないものだと思っていました。しかし調べてみると、真言宗は日本の神道と非常に密接... -
役行者の謎と魅力 ~伝説の修験者のほんとうの姿~
役行者とは何者か? 役行者(えんのぎょうじゃ)、本名は役小角(えんのおづぬ)は、今から1300年以上前の奈良時代に生きたとされる山の修行者です。修験道の開祖として... -
日本人奴隷貿易と国際ネットワーク――秀吉から徳川幕府へ
はじめに 16世紀末、日本は戦国乱世のただ中にありながら、すでにグローバルなうねりの中に巻き込まれていました。鉄砲や絹、そしてキリスト教――ヨーロッパからもたらさ... -
富士山信仰の歴史:噴火と信仰が織りなす物語
今回は、雄大な富士山がどのようにして神聖視され、噴火という自然現象と深く関わりながら信仰へと発展していったのか、歴史の流れを辿ってみたいと思います。参考にし... -
保守の志士、大隈重信の思想
はじめに 2023年、現与党の批判的政党として日本保守党という政党が設立された。保守とは何か?答えられるだろうか。その答えを得るために、自虐史観をうえつけられた戦... -
古代DNA解析がもたらす人類史の新たな知見
はじめに 近年の古代DNA解析の進展により、私たちの祖先や人類の移動の歴史が新たな視点で解明されています。本記事では、古代DNA解析の基礎から最新の研究成果までをわ... -
縄文時代のくらしー植物利用(ニワトコ)の謎ー
縄文時代のくらしとはどのようなものだっただろうか。以前の記事では縄文時代の植物利用を紹介した。縄文時代の人々は植物の種類に応じて様々な植物の使い方をしていた... -
大航海時代、日本が侵略されなかった理由|戦国時代から宗教まで歴史的背景を解説
15〜17世紀、ヨーロッパ列強はアジア・アフリカ・アメリカを次々と植民地化した。いわゆる「大航海時代」である。そんな中、日本はなぜ侵略を免れ、独立を保てたのか。... -
第50代 桓武天皇 – 平安時代のはじまり – 早良親王の祟りを恐れて平安京に遷都
はじめに 今回は、第50代 桓武天皇について書いていきたいと思う。桓武天皇は、平城京から長岡京、そして平安京への遷都を行った。遷都の背景には、早良親王の祟りへ...